防災情報の統合解析・高度活用技術に関する研究

【研究者動画】伊勢 正

防災科研 防災情報研究部門 伊勢 正 主任専門研究員の研究動画です。

研究者動画

次世代の防災情報システムとは?(2022年)

災害発生時に被害状況や対応状況を共有することを目的に、多くの自治体で防災情報システムが整備されています。
しかし、実際に大きな災害が発生すると、庁舎の被災や、住民対応のために人手を確保できず、防災情報システムが上手く機能しない状況が発生します。
特に南海地震や首都直下型地震など、国難規模の災害が発生した場合、“市町村が入力する” なんてことが本当に可能なのでしょか?
この動画では、これまで多くの災害対応の現場を経験した研究者が、次世代の防災情報システムについて語ります。

SIP4D利活用システムで災害情報の利活用(2022年)

災害時において、様々な機関が円滑に情報共有し、一丸となって災害対応にあたるための情報プラットフォームとして、SIP4D(エス・アイ・ピー・フォー・ディー)の整備が進められている。
SIP4Dでは、災害対応に活用することができる様々な情報が共有され、各自治体は、それぞれが有する災害情報システムをSIP4Dに連接することで、情報の提供、取得が可能となる。  
しかしながら、こうした機関を横断する情報共有は、これまでにない画期的な取り組みであるため、それぞれの自治体は、どのようなシステムを準備し、そのように連接し、どのように災害情報を活用すれば良いのか、戸惑う場面が想定される。
そこで、防災科研が、各自治体が用意すべきシステムの見本として研究開発し、オープンソースとして提供しているのが、『SIP4D利活用システム』である。 本動画では、この『SIP4D利活用システム』について簡潔に紹介する。

災害ドローンとSIP4D(2021年)

防災科研では、大規模災害に備えて、各機関を横断的に連接し、円滑な情報共有を実現するため、情報プラットフォーム・SIP4D(エスアイピーフォーディー)の社会実装を進めています。
この動画では、SIP4Dの効果の1つとして、無人航空機(ドローン)の高度な利用について言及します。

自衛隊とSIP4D ~災害情報の広域連携~(2021年)

防災科学技術研究所では、様々な機関が保有している災害情報システムを連接し、それぞれの有する災害情報を相互に利活用するための情報共有プラットフォーム・SIP4D(エス・アイ・ピー・フォー・ディー:基盤的防災情報流通ネットワーク)の研究開発を行っています。
災害対応において大きな役割を果たす自衛隊についても、SIP4Dを活用し、円滑な情報共有が期待されます。
しかし、国防を主たる任務とする自衛隊のシステムをSIP4Dに連接することは容易ではありません。 本発表では、自衛隊との情報共有における課題を説明し、解決のための防災科研の取り組みについて紹介します。

SIP4Dによる災害情報の広域共有 ~効果的な災害情報の利活用のために~(2021年)

防災科学技術研究所では、様々な機関が保有している災害情報システムを連接し、それぞれの有する災害情報を相互に利活用するための情報共有プラットフォーム・SIP4D(エス・アイ・ピー・フォー・ディー:基盤的防災情報流通ネットワーク)の研究開発を行っています。
2020年11月現在、府省庁や都道府県など、多くの防災関係機関が有するシステムとSIP4Dの連接を進めている段階ですが、効果的に災害情報を利活用し、様々な防災関係機関が一丸となって災害対応にあたるためには、単にシステムを連接し、データの授受が可能となるだけではなく、これまで各機関が独自に決定してきた情報項目や情報属性について、標準化を図ることが重要であると、私たちは考えています。
本発表では、熊本地震での情報共有を事例として、既存の災害情報システムの問題点および災害情報の広域連携の重要性について説明します。
さらに、単なるシステムの連接でなく、広域に災害情報を利活用するために、取り組むべき課題について言及します。

Share Disaster Information Over a Large Area With SIP4D(2021年)

NIED (National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience) is conducting research and development of SIP4D (Shared Information Platform for Disaster Management), an information sharing platform for connecting disaster information systems owned by various organizations and mutually utilizing the disaster information possessed by each.

As of November 2020, SIP4D is in the process of being linked to the systems of many disaster prevention related organizations such as ministries and prefectures. In order to effectively utilize disaster information and to have various disaster prevention related organizations work together to respond to disasters, it is not only possible to connect systems and exchange data, but each organization has so far been unique. We believe that it is important to standardize the information items and information attributes that have been decided on.

In this presentation, we will explain the problems of the existing disaster information system and the importance of wide-area sharing of disaster information in the Kumamoto earthquake (2016) as an example.

The Self-Defense Force and SIP4D- Disaster Information Cooperation Over a Wide Area(2021年)

NIED (National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience) is conducting research and development of SIP4D (Shared Information Platform for Disaster Management), an information sharing platform for connecting disaster information systems owned by various organizations and mutually utilizing the disaster information possessed by each.

The Self-Defense Forces, which play a major role in disaster response, are also expected to use SIP4D to smoothly share information. However, it is not easy to connect SIP4D with the SDF system whose main mission is national defense. In this presentation, we will explain the issues in sharing information with the Self-Defense Forces and introduce NIED's efforts to solve them.