2023年11月27日、愛知県と国立研究開発法人防災科学技術研究所は、災害応急対策活動を行うために必要な被害状況を収集し、速やかに関係機関への伝達を行うことを目的として、「ICT技術を活用した愛知県実動機関合同救助訓練」を開催しました。
この救助訓練では、大規模土砂災害を想定したブラインド型訓練で行い、陸上自衛隊、警察、消防により被災状況偵察を行い、ICT技術を活用した被災状況のリアルタイム共有等を行う実動訓練を行い、これらの状況はSIP4Dを介して愛知県災害情報センター及び関係機関と共有しました。
本訓練では、各実動機関が把握した被害情報を防災科研が提供する、最前線運用システム及び指揮所運用システム・連携運用支援システムのパイロットシステム(※)に入力・統合し、地図上でリアルタイムに共有することにより、各実動機関における現場情報収集活動及び機関間調整に活用したほか、IoTデバイスを活用した各実動機関隊員の映像・位置情報共有、ドローン撮影によるオルソ画像の作成と実動機関間の共有等、様々なICT技術の活用による情報共有に与える効果検証及び研究開発の検討課題の抽出を行いました。
防災科研では、実動機関間の連携運用を支援する仕組みの構築に係る研究開発を進めて参ります。
※ 最前線運用システム・指揮所運用システム・連携運用支援システム
閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「スマート防災ネットワークの構築」サブ課題C「災害実動機関における組織横断の情報共有・活用」にて研究開発中の各実動機関において活動状況、被害状況を管理し、機関間の連携運用を支援するためのシステム。本訓練ではパイロット版となるパイロットシステムを提供。
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開催概要
名称 | ICT技術を活用した愛知県実動機関合同救助訓練 |
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日時 | 2023年11月27日 09:00~16:00 |
会場 | 花菱建材株式会社 採石場(豊田市夏焼町クダリヤマ495-9) |
対象 | 豊田市、陸上自衛隊、県警察、名古屋市消防局、豊橋市消防本部、 春日井市消防本部、豊田市消防本部、尾三消防本部、海部南部消防組合消防本部、 衣浦東部広域連合消防局、中部地方整備局 |
参加者数 | 約150名 |
主催 | 愛知県、 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 |
協力 | 花菱建材株式会社 |
プログラム
09:00~ | 訓練参加者に対する事前説明後訓練開始 〇先行情報収集開始 目視の状況把握に加え、ドローン等ICT技術の活用 |
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10:00~ | 先行情報収集後パイロットシステムへ入力 |
12:00~ | 合同調整所開設 部隊本隊による救助活動開始 |
14:00~ | 夜間体制の検討 |
16:00~ | 訓練終了 講評 |
※ブラインド型訓練につき、進行時間は概ねの目安です。