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防災科研 藤田研究員が第56回(2025年度)地域安全学会研究発表会(春季)優秀発表賞を受賞
防災科研の藤田翔乃特別研究員が、第56回(2025年度)地域安全学会研究発表会(春季)優秀発表賞を受賞しましたのでお知らせいたします。授賞式は、第57回(2025年度)地域安全学会研究発表会(秋季)にて開催される予定です。
受賞題目
地震災害時におけるマルチセンシングデータを用いた孤立集落の推定手法の開発
発表概要
災害時に孤立集落が発生した場合、救助、傷病者の搬送、物資輸送などの対応が必要となるが、孤立している集落を迅速に把握することは容易ではない。そこで本研究では、地震災害を対象としてマルチセンシングデータを用いた孤立発生集落の推定手法を開発した。令和6年能登半島地震の推定震度分布、斜面崩壊確率、道路通行実績データなどを用いて推定を行った結果、孤立の危険度が高い集落の抽出が可能であることを確認した。本手法により、体制構築などの発災直後の迅速な初動対応に貢献することが期待される。
研究背景
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」(https://www.nied-sip3.bosai.go.jp/index.html)サブ課題A「災害情報の広域かつ瞬時把握・共有」(研究開発責任者:先進防災技術連携研究センター 田口仁 研究統括)(https://www.nied-sip3.bosai.go.jp/research/detail-a.html)の一環として研究発表を行いました。サブ課題Aでは、衛星及び地上の様々なセンサデータ等を活用して孤立集落の発生や被害状況を推定する情報プロダクツを生成し、迅速な災害対応に貢献することを目指しています。
リンク
地域安全学会 » 第 56 回(2025 年度)地域安全学会研究発表会(春季)での優秀発表賞審査結果のお知らせ
【6/9@東京八重洲】SIP「スマート防災ネットワークシンポジウム2025」に出展
2025年6月9日(月)のSIP「スマート防災ネットワークシンポジウム2025」に出展致します
サブ課題AはSIP防災萌芽技術ピッチと、クロスコミュニケーションでの展示を実施致します。
SIP防災萌芽技術ピッチ
ピッチ①
マルチセンシングデータの常時解析・可視化・共有システム「SIP4D-Sens」
取出 新吾
防災科学技術研究所 社会防災研究領域 総合防災情報センター 副センター長
衛星データ・家電データ・人流データなど、災害時に取得される様々な情報を集約し、すぐに利用できる形式に変換して災害対応機関等に提供する、マルチセンシングデータ常時解析・可視化・共有システム「SIP4D-Sens」をご紹介します。
ピッチ②
AIoT家電を活用した「フェーズフリー防災」
佐藤 浩司
シャープ株式会社 Smart Appliances & Solutions事業本部 Smart Life事業統轄部 戦略推進部
日常使いの家電を災害時にそのまま活用する、フェーズフリー防災。その取り組みを、家電所有者の被災状況を把握するための「家電利用ログデータ」の活用と、家電所有者に対して避難等の行動を促す「発話機能」を例にご紹介します。
ピッチ③
人工衛星と家電で支える防災ソリューション「宇宙(ソラ)× Eye(アイ)」
栗原 康平
三菱電機株式会社 防衛・宇宙ソリューション事業部
三菱電機は、社会課題解決を目指して、人工衛星の観測データを使ったソリューションを提供しています。この度、家電IoTデータとの連携により、「PHASE FREE AWARD2024」を受賞しました。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2024/0926-b.html
ピッチ⑤
災害時の構造物センシングデータ収集技術「多リンク系ドローン」
岡田 慧
東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 教授
多リンク系ドローンという、これまでにない全く新しい作業飛行ロボットを使って、災害時の構造物の被害について詳しく調査することが可能です。
【7/18@東京ビッグサイト】自治体総合フェア2025に登壇します
防災DXの最新動向を学ぶ 〜SOBO-WEBを中核としたこれからの防災情報連携〜
日時:7月18日(金)12:00〜13:15
登壇者:内閣府政策統括官(防災担当)付 参事官(防災デジタル・物資支援担当)付 参事官補佐 大江 昌久氏
茨城県 防災・危機管理部 防災・危機管理課防災ICT推進担当リーダー 大関 裕之氏
国立研究開発法人防災科学技術研究所 社会防災研究領域 総合防災情報センター 副センター長 取出 新吾氏
※本セミナー現地開催でオンラインの配信はありません。
参加申込は以下のURLからお願いします。
[2025/2/28] 映像情報メディア学会 放送技術研究会 (BCT) で『既存IoT製品を活用したフェーズフリー防災ソリューション』を講演しました
2025年2月28日に映像情報メディア学会 放送技術研究会 (BCT) で『既存IoT製品を活用したフェーズフリー防災ソリューション ~ SIP第3期スマート防災ネットワークの構築 サブ課題A「災害情報の広域かつ瞬時把握・共有」 ~』と題して講演しました。
→ 開催プログラム
また、石巻市の渡波海水浴場に設置された展示ブースでは、SIP4D-Xedgeを表示するモニターや研究紹介のポスターを用意し、陸上自衛隊を含む多くの来場者にSIPサブ課題Aの取り組みについて説明しました。
研究者動画『IoTセンサデータを活用した防災研究~エラーノイズがお宝に~』の公開
研究者動画「IoTセンサデータを活用した防災研究~エラーノイズがお宝に~」を公開しました。
IoTから得られる種々のデータが企業活動等様々な目的で利用されていますが、データが受信できなかったというようなノイズが重要な意味を持っている場合もあります。このようなノイズを防災目的で利用する可能性を模索し、研究を進めています。
本動画は、2024年7月31日に一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)が開催したTTCセミナーで講演した「IoT家電を活用した防災ソリューションの研究開発 SIP第3期 スマート防災ネットワークの構築 サブ課題A「災害情報の瞬時把握・共有」のご紹介」から抜粋したものです。