防災情報の統合解析・高度活用技術に関する研究

【2010/3/7】災害リスクガバナンス・シンポジウム 「広がる絆・高まる地域防災力」

防災科研は、2010年3月7日(日)に、 東京国際フォーラムで災害リスクガバナンス・シンポジウム 「広がる絆・高まる地域防災力」を開催しました。企業、自治体、行政機関、NPO、地域の防災リーダーの方など、40名近くの方が参加されました。

災害リスクガバナンス・シンポジウム

災害リスクガバナンス・シンポジウム 「広がる絆・高まる地域防災力」は、無事終了いたしました。ご参加ありがとうございました。

開催報告

はじめに

東京国際フォーラムにて、災害リスクシンポジウムを開催しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。配布した資料を公開いたします。当シンポジウムの内容につきましては、今後ブックレットとしてまとめ、公開する予定となっております。その際は告知いたします。 なお、本シンポジウムは、科学研究補助金「基盤研究(A)Web公開型防災力勘定表の構築とそれを活用した災害リスクガバナンス手法の開発」による研究成果発表会として開催しました。

概要

本シンポジウムには、企業、自治体、行政機関、NPO、地域の防災リーダーの方など、40名近くの方が参加されました。はじめに、長坂主任研究員から研究成果の概要が報告されました。次に、神奈川県藤沢市六会地域の関係団体の協力を得て同システムを用いたリスクコミュニケーションの公開デモンストレーションを行いました。第2部では、藤沢市六会地区の方を交えて、コミュニティの自治や地域経営の視点から新たな地域防災の戦略を展望するパネルディスカッションを行いました。

プログラムと配布資料

 13:00~13:30 研究成果の概要報告
「広がる絆・高まる地域防災力」

長坂俊成(防災システム研究センター リスク研究グループ長)

配布資料(PDFファイル8MB)

長坂俊成
<デモンストレーションおよびパネルディスカッションのための配布資料>
13:30~14:30 災害リスクガバナンス可視化システムを用いた
リスクコミュニケーションの公開デモンストレーション

 コーディネーター : 長坂俊成 (防災システム研究センター リスク研究グループ長)

<参加者>
  • 佐川昇(六会地区地域経営会議議長)
  • 川崎芳治(六会地区くらしまちづくり会議委員長)
  • 安西昭夫(六会地区社会福祉協議会会長)
  • 桐ヶ谷彰織(六会地区防災リーダー連絡会副会長)
  • 前島義雄(六会地区防災リーダー連絡会役員)
  • 市川薫(特非 くらし・環境・再生ネットワークひまわり理事長)
  • 入内島いま子(特非 くらし・環境・再生ネットワークひまわり スタッフ)
  • 石綿勇(六会地区天神自治会役員)
  • 石井恒男(藤沢市市民自治部六会市民センター長)
  • 小林慎也(藤沢市市民自治部六会市民センター地域経営担当)

<概要>

防災科研が現在開発を進めている防災力評価システムを用いて、藤沢市六会地区の地域の主体の協力関係を、防災協力関係図として可視化するデモンストレーションを行いました。
六会地区の方に事前に防災力評価システムに入力していただいた協力関係と、当日参加された方に入力していただいた協力関係を合わせて防災協力関係図を作成し、六会地区における防災の協力関係が明らかとなりました。

14:45 ~ 16:30 パネルディスカッション「コミュニティの自治と地域経営、
新たな公共の視点から地域防災の戦略を展望する」
<コメンテーター>
  • 佐藤 隆雄(独立行政法人防災科学技術研究所客員研究員)
  • 森井 康夫(特非 藤沢災害救援ボランティアネットワーク会長)
<パネリスト>
  • 佐川昇(六会地区地域経営会議議長)
  • 川崎芳治(六会地区くらしまちづくり会議委員長)
  • 安西昭夫(六会地区社会福祉協議会会長)
  • 桐ヶ谷彰織(六会地区防災リーダー連絡会副会長)
  • 市川薫(特非 くらし・環境・再生ネットワークひまわり理事長)
  • 石井恒男(藤沢市市民自治部六会市民センター長)
<概要>

地域の繋がりを活かして災害に立ち向かう「災害リスクガバナンス」の観点からは、地域の様々なコミュニティが連携して自治や地域経営を行っていけるような、新たな公共の視点が重要です。
藤沢市六会地区では、藤沢市の施策によって新たな公共の試みである地域経営会議がスタートします。
その地域経営会議の核となる関係者の方々に登壇いただき、地域経営会議の概要、自主防災会の関係者の集まりである防災連絡協議会の概要、地域で活動するNPO等が紹介されました。
日頃、どのような地域コミュニティ、地域自治、地域経営を行っているのかを現状を紹介していただき、今後の地域のコミュニティの関係や、地域経営としての展望を、防災の観点も含めて活発な議論が展開されました。

開催案内

開催趣旨

不確実性を孕む災害リスクを軽減するためには、平常時のコミュニティに形成される重層的な絆や新しい公共の担い手を含む多様な主体間の協働関係を活かした地域防災の取り組みが不可欠となります。当研究所では、リスクガバナンスの視点から地域防災力を可視化するWEBシステムと同システムを用いたリスクコミュニケーション手法の研究開発に取り組んでいます。

そこで本シンポジウムでは、神奈川県藤沢市六会地域の関係団体の協力を得て同システムを用いたリスクコミュニケーションの公開デモンストレーションを行います。また、コミュニティの自治や地域経営の視点から新たな地域防災の戦略を展望するパネルディスカッションを行います。同パネルディスカッションの中では、地域の絆を再生しリスクガバナンスを再編・高度化することを促進する「地域発・防災ラジオドラマ づくり」の有効性や課題についても討論します。

なお、本シンポジウムは、科学研究補助金「基盤研究(A)Web公開型防災力勘定表の構築とそれを活用した災害リスクガバナンス手法の開発」による研究成果発表会として開催するものです。

開催概要

主催 独立行政法人 防災科学技術研究所
日時 2010年3月7日(日)13:00~16:30 (開場12:30)
場所 東京国際フォーラム ホールD5(東京都千代田区丸の内3丁目5-1)
参加費 無料
対象 地域の防災リーダー、地区自治組織のリーダー、防災や地域協働に携わる自治体職員や研究者、災害ボランティアリーダー、市民活動団体、その他地域活動に関心のある方々
参加申込 WEBまたはFAXによる事前登録制 (定員:100名)
参加申込先 (終了しました)

シンポジウムのチラシ(PDFファイル 446KB)

プログラム

時間 内容
13:00 開会
総合司会(独)防災科学技術研究所 研究員 坪川博彰
13:00~
13:30
研究成果の概要報告
13:30~
14:30
災害リスクガバナンス可視化システムを用いた
リスクコミュニケーションの公開デモンストレーション
 ・ 参加団体 (神奈川県藤沢市六会地区の方々 敬称略・順不同)

石井 恒男(藤沢市市民自治部六会市民センター長)
小林 慎也(藤沢市市民自治部六会市民センター地域経営担当)
佐川 昇(六会地区地域経営会議議長)
川崎 芳治(六会地区くらしまちづくり会議委員長)
堀 千鶴(六会地区自治会連合会副会長)
市川 薫(特非 くらし・環境・再生ネットワークひまわり理事長)
他 (調整中)

 ・ コーディネーター

長坂俊成(独立行政法人防災科学技術研究所 リスク研究グループ長)

14:30~
15:00
休憩及び交流会
15:00~
16:30
パネルディスカッション「コミュニティの自治と地域経営、新たな公共の視点から地域防災の戦略を展望する」 ・ パネリスト(敬称略・順不同)

石井 恒男(藤沢市市民自治部六会市民センター長)
佐川 昇(六会地区地域経営会議議長)
堀 千鶴(六会地区自治会連合会副会長)
他(調整中)

・コメンテーター

佐藤隆雄(独立行政法人防災科学技術研究所 客員研究員)
森井康夫(特非 藤沢災害救援ボランティアネットワーク会長)

・コーディネーター

長坂俊成(独立行政法人防災科学技術研究所 リスク研究グループ長)

16:30 閉会

地域発・防災ラジオドラマについて

災害時に地域に起きることをシナリオにして、その災害シナリオをもとに、ラジオドラマに仕立てたのが、防災ラジオドラマです。 災害シナリオは、行政が作成した各種災害の被害想定やハザードマップを下敷きにして、地域のより細かい事情を勘案して、災害時に実際に起きることを時間に沿って住民参加によって具体的に整理して記述したものを指しています。災害シナリオは地域の関係者が具体的に自分たちの直面する事態を考える仕組みづくりのきっかけとなるものです。シナリオにすることで、事態の展開していくイメージが掴みやすくなり、必要な対応もわかりやすくなります。 ウェブサイトには、実際に放送されたラジオドラマや台本が公開されておりますので、是非ご覧下さい。

地域発・防災ラジオドラマ

ご案内

当研究プロジェクトでは、研究活動の内容や各地域における活動内容、地域の方の声を詳しく紹介した広報誌「リスク情報と地域防災」を発行しています。

広報誌「リスク情報と地域防災」