当部門では、インターンシップ制度を通じて、9月16日から26日までの2週間にわたり、「災害対応の情報共有と地理空間情報の活用に関する研究業務」をテーマとして、学部生・大学院生5名を受け入れました。
本インターンシップでは、災害発生時の情報共有や防災情報に関する研究業務について、データ収集や分析を通じて体験していただきました。
具体的には、令和6年8月の大雨により発生した道路被害や浸水被害などのデータを収集し、当研究所が推定したデータとの比較分析を行いました。
また、災害発生時に使用する災害対応初動キットの展開実習や、当部門が実施している初動訓練への参加を通じて、災害対応の一連の流れについて学んでいただきました。
さらに、オンラインセミナーを含む多数の研究者による研究紹介や意見交換の場を設け、防災情報に関する研究内容や研究の進め方について理解を深めていただきました。
→ 「学生向けオンラインセミナー」開催報告
期間の最終日には成果報告会を開催し、参加学生による活動成果の発表と修了証の授与を行いました。インターンシップ中には、ランチ会や報告会等を通じて研究員との交流も行われ、学生・研究員双方にとって有意義な機会となりました。
本インターンシップにご応募・ご参加いただいた皆様、また受け入れにご協力いただいた関係機関の皆様に、厚く御礼申し上げます。
参加者の声
- GISを使ったデータ分析を体験し、防災研究の面白さを実感しました。苦手意識があったデータ分析にも自信が持てるようになりました。
- 防災科研の研究は机上だけでなく、実際の災害対応に直結していることを知ることができました。研究が社会に役立つ姿をリアルにイメージできて、ますます関心が高まりました。
- 大学での研究とは違い、チームで社会実装まで見据える姿勢が印象的でした。自分の研究も、もっと広い視点で考えてみたいと思いました。
- 災害時の「情報」の大切さを実感しました。データは単なる数字ではなく、人の命を守る判断につながるんだと気づき、進路を考えるうえでも大きな刺激になりました。
- SIP4Dの重要性が理解できました。また、GISを用いた作業やISUTの訓練を通して、研究が現場と密接に結びついていることを実感し、大きな刺激を受けました。