防災情報の統合解析・高度活用技術に関する研究

【2010/9/4】愛フェス2010出展報告

防災科研は、2010年9月4~5日、愛知県名古屋市で開催された「愛フェス2010」にブース出展し、50キロを親子で歩く「愛ファザWalk」において、当研究所が開発した「eコミマップ」を活用し、参加者を帰宅困難者と見立てた帰宅困難者支援を行いました。

愛フェス2010

出展報告

2010年9月4日(土)・5日(日)の2日間、愛知県名古屋市の久屋大通公園もちの木広場で開催された「愛フェス2010」にブース出展をしました。愛フェス2010では、岡崎市から愛フェス会場までの50キロを親子で歩く「愛ファザWalk」において、当研究所が開発したウェブマッピングシステム「eコミマップ」を活用し、愛ファザWalk参加者を帰宅困難者と見立てた帰宅困難者支援を行いました。


愛ファザWalkの様子
 
eコミマップで印刷したマップで
ルートを確認

愛フェス会場の防災科研ブース
 
参加者が携帯電話でコメントを投稿し、
そのコメントを見て安否を確認

ゴール到着
 
投稿したコメントを見ながら、
歩いた行程を振り返る

開催概要

1. はじめに

独立行政法人防災科学技術研究所(理事長:岡田義光)は、9月4日(土)・5日(日)の2日間開催される愛フェス2010に出展し、愛知県・岡崎市から名古屋市栄までの50キロを親子で歩く「愛ファザWalk」において、当研究所が開発したウェブマッピングシステム「eコミマップ」を活用し、愛ファザWalk参加者を帰宅困難者と見立てた帰宅困難者支援を行います。

ルートや休憩ステーションの位置、災害ハザードの情報や避難所の位置などを当研究所が開発したウェブマッピングシステム「eコミマップ」を使って参加者に提供します。また、参加者やスタッフによる実況コメントを携帯電話から投稿し、eコミマップ上に表示することで、リアルタイムの状況をeコミマップから発信します。発信された情報は、名古屋市栄の愛フェス2010の会場で展示するとともに、「eコミマップ」を活用したe防災マップ作成体験イベントも行います。

2. 開催概要

名称 愛フェス2010
主催 愛フェス開催委員会
後援 愛知県, 名古屋市, 愛知県市長会, 名古屋商工会議所, 社団法人中部経済連合会, 環境パートナーシップ・CLUB, 中日新聞社
日時 2010年9月4日(土)・5日(日)
場所 愛知県名古屋市 久屋大通り公園 もちの木広場
入場料 無料(終了しました)
公式HP 愛フェス公式サイト

3. 防災科研の出展企画

3.1 愛ファザWalkにおける模擬帰宅困難者支援

当研究所が開発した最新のウェブマッピングシステム「eコミマップ」(インターネットで地図を閲覧・作成できるシステム)を用いて、愛ファザWalk参加者の模擬帰宅困難者支援を行います。参加者は携帯電話のGPSやカメラを使い、eコミマップへ情報を投稿します。また、eコミマップにはコースや休憩ステーション、ハザードマップなどのデータが登録されており、参加者は現在位置の災害の危険度や、周辺にある避難所の位置などを把握することができます。これらの情報は、名古屋市栄の愛フェス2010の会場において、リアルタイムで公開する予定です。

愛ファザWalkは、成人式の半分である10歳前後の子どもと父親が、愛知県岡崎市から名古屋市までの50kmを一緒に歩くイベントです。50kmという厳しい道のりを一緒に乗り越える中で、親子の絆を深めることが目的ですが、その一方で、防災の観点からは災害時に電車などの交通機関が使えない状況における「帰宅困難者体験」という側面もあります。

3.2 e防災マップ作成体験

「eコミマップ」を用いて、避難場所やビルの窓ガラスで心配な場所など、自宅や学校、職場の周りにどんな防災のために役立つものや、危険性が潜んでいるか、パソコンを使ってマップシステムに入力します。そして、様々な地図や航空写真、自治体が提供するハザードマップ等を重ね合わせ、自分達だけのオリジナルなe防災マップが作成できます。作成したマップは、印刷して持ち帰ることができます。