2015年が明けて、本格的にインフルエンザが猛威を振るっています。国立感染症研究所の流行マップによれば、ほとんどの都道府県で警報レベルに達しており、特に高いのが埼玉県、岐阜県、滋賀県、香川県で、これまでの10年間の流行経過と比べると2009年のような秋口から爆発的に拡大した年を別にすれば、近年で最も早いペースで拡大しています。雨の少ない季節ですので、乾燥がさらにインフルエンザの蔓延を助長することが懸念されます。この時期に災害が発生し、自宅での生活ができなくなって避難所に避難という状況になった場合には集団感染の危険性もあり、いろいろな意味で感染症への配慮が必要です。
さて、あと2日で阪神淡路大震災から20年の節目の日となります。思えばあの日も寒い日でした。気象庁の過去の気象記録を調べてみると、1995年1月17日の最低気温は1.4℃、翌18日は氷点下0.5℃と、厳しい寒さが続きました。1月中旬の神戸は気温の低い日が多く、21日から3日間ほどはいったん寒さが緩んだのですが、また2月に入って寒さがぶり返しています。地震で揺れたのは1分に満たないの出来事であっても、災害からの回復過程での天候の状態は、被災者にいろいろな影響を及ぼしていたと思われます。ちょうど震災から1年目の時に、地震発生と同じ時刻に神戸の街に出てみて、空気の感じを掴もうとしていたのがついこの間の出来事のように思い出されます。