いよいよ梅雨が明けそうです。待ちに待った夏!と言えるのはもはや子供たちだけかもしれません。大人にとっては冷房も強くすれば体調が崩れるし、夏バテも気になるし、食中毒や水の事故も気になるしで、早く夏が行ってくれないかと思っている人も・・・。
さてこの時期、気を付けなければならないのがいくつかの感染症です。暑い時期だからというわけではありませんが、肌の露出が多くなったり、体力が弱ってきたりすると、いろいろな疾患にかかりやすくなります。子供たちにとっても夏はそれなりにリスクがある環境にさらされます。その筆頭はプールを介して流行することもあるのでプール熱とも呼ばれる咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)でしょうか。厚生労働省の資料によれば、6月から流行が始まり7月8月がピークで、発熱(38度から39度)、のどの痛み、結膜の炎症などが起きるそうです。予防策はとにかく手洗い、うがい、プールから上がったら目をしっかり洗うことでしょう。感染した人とのタオルなどを通じた接触も危険です。
日本社会はかつてないほど衛生的にはなりましたが、夏場は傷んだ食品やプールの水などとの接触で感染性胃腸炎になることもあります。魚介類に多く含まれる腸炎ビブリオ菌、肉類に多いサルモネラ菌、鶏肉や生レバー、井戸水にも含まれるカンピロバクター、ロタウイルスやノロウイルスもあります。それぞれ潜伏期間にも差がありますので、保護者の方には十分な感染症予防の知識を持って備えていただくことが求められます。夏場に胃腸炎に感染した時には脱水症にも気を付けなければなりません。子供や高齢者など、体力が弱い場合には重篤な状態にもなる恐れがありますので、十分気を配っていただくよう、お願いします。
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