気温も上がり、いよいよ初夏という日も増えてきました。日本は梅雨入り前後に夏至がやってくるので、本格的夏に入る前に暑さにやられてしまう人も多いようです。気象庁では明日、5月20日より「高温注意情報」の発表を開始するとホームページで発表しました。高温注意情報は、気温がおおむね35度以上になると予想されるときに、早ければ前日にも発表されます。注意報が出ているときは高齢者や体力の落ちている人は日中に無理な外出は控え、健常な人でも運動をする際にはこまめに水分をとったり、体調に十分気を付ける必要があります。ダイエットブームで運動することは体に良いのは確かですが、無理して体を壊しては何にもなりません。私もよく自転車で長距離を走りますが、時々途中でダウンしている人を見かけたりします。こういう時は積極的に声をかけるのがマナーでもありますが、なかなか見ず知らずの人に声をかけるのはためらわれるものです。脱水症状やハンガーノックに陥らないよう、体調管理に日ごろから気を付けたいと思います。
さて高温注意情報に限らず、気象情報は実はいろいろな種類のものが公表されています。大雨や台風、竜巻、高温など、その時に必要なものが逐次公表されていますので、積極的に利用したいものです。(気象庁のホームページはこちら)いまでは地域でスマートホンにも配信されるサービスも増えてきていますので、その意味では気象情報の流通はかつてないほど盛んになっているといえるでしょう。
一方で注意報や警報は出される割には実際の行動に結びついていません。注意報は大雨、洪水、強風、風説、大雪、波浪、高潮など16種類が、警報には大雨、洪水、暴風、暴風雪など7種類がありますが、それを受けて市町村から避難勧告や避難指示が出されたら行動に移すという人がほとんどだと思います。年間に発表されている回数から見ると最も多いのが大雨警報で平成22年度と23年度では1000回を超えています。あまりだされると今回もどうせ災害なんてないと思ってしまうのが人の常ですが、注意報や警報を受けてできることはいっぱいあるはずです。戸外に飛ばされやすいものがないように片づけておくとか、大雨に備え側溝の詰まりを防ぐなど、やっておいたほうが良いことはありますし、何より家族の間でいつでも連絡が取れるようにしておくことも大切です。災害関連情報をもっと積極的に使うことが、より安全な社会を作る近道になることを願っています。