こうしてブログを書いていると、時々地域の方々から質問をいただくことがあります。その中には天気予報はどこまで信用していいのかというものもあって、なかなか答えに困るときもあります。まあ日々の天気予報の精度については前項に書いたところですが、長い目で見ると少し先の予定を立てるときに何を指標にしたらいいだろうかと考えるときが比較的多いのではないでしょうか。気象庁はウェブサイトで長期的な観測結果も公表していますので、特定地点の過去の天候についてどうだったかを調べることは、容易にできるようになりました。
例えばgooの過去の天気サイトに行くと、観測所がある特定地点の、特定期間について、最長50年分の過去の天気を確認することができますので、少し先の旅行計画やイベント計画を立てるのには参考になります。日本は冬の季節風の時期と、夏の太平洋高気圧に覆われる時期は比較的天候が安定し、春と秋は周期的に変動することが多く、またほとんどの地域で6月から7月中旬にかけては梅雨前線が停滞するわけですが、中には特異日といって晴天率が高い日があったりします。1964年の東京オリンピックの開催日となった10月10日は晴れの特異日でした。
過去の天気の傾向から未来計画を立てるのはとても有益ですが、時には外れることもあるわけで、平均値や最多値が、次も出るという100%の保証はありません。それでも各地点の気候の「癖」を知ったうえでいろいろなイベントを計画するのは、地域を知るための第一歩でもあります。今年の防災訓練の日程を検討されている方は、是非これらの情報をご利用ください。