3月6日(木)午後1時より、つくば市立菅間小学校で防災訓練が行われ、講師として参加させていただく機会を得ました。菅間小学校はつくば市の北部、田園地帯の素晴らしい環境の中で子供たちと先生方とが密着した教育を実践している素敵な学校です。いまつくば市は教育委員会からの指示で、各校で防災訓練や勉強会の実施を義務付けられていて、正直に言えば先生方も大変だなあとちょっと心配になったりします。防災科研としては、ご要望があればどこでも、少しでも、お手伝いができればと思っておりますので、いつでもご連絡ください。
さて、お定まりの訓練と講話の後で、先生方が中心となって、災害時の避難所設営の想定ワークショップを行いました。写真はその時の話し合いの様子です。このような取り組みが大切なのは、災害時のスムーズな対応や望ましい体制づくりは、地域によって千差万別で、型にはまったルールでは解決できないことがたくさんあるからです。しばしば大変教条的でマニュアルに沿った防災体制以外は認めないという地域の方にお目にかかることもあるのですが、社会の多様性に照らして考えれば明らかなように、やはり固有の災害対応を自分自身で考えることが何をおいても大事ではないかと思います。今回も菅間小学校ならではの「知」(これを我々のプロジェクトでは地域地と呼んでいます)がたくさん議論されていましたので、私は安心しています。
つくば市にはこういう学校がたくさんあります。未来を担う子供たちに素敵な教育環境をあたえたいと思っていらしゃる方がいたら、つくば市もぜひ検討の対象に加えてください。科学のまちつくばは、日々成長中です。