先月末、中国地方に大被害をもたらした豪雨では、2名の死者、2名の行方不明者をだしており、数百棟の住宅が浸水しています。死亡が確認された方はまたしても高齢者で、お一人は79歳の女性(倒壊した家屋の下敷き)、もう一人は84歳の男性です(8月1日現在総務省消防庁による)。そして最近我々も災害現場調査でしばしば直面する特別養護老人ホームが、今回もまた被災してしまいました。この災害では珍しく消防庁の災害被害状況の速報資料に、救助の模様の写真が掲載されています。
九州北部に本部を置き、災害時の地域支援を行っているNPO法人レスキューサポート九州の木ノ下勝矢代表より、先ほど現場写真が送られてきました。(下写真)メールでいただいた文面をほぼそのままご紹介します。
「7月28日9時から10時にかけて水量が増加しこの施設と横にあったデイケア施設は完全に腰高まで浸水しました。特養は腰高まで河川の水が入り込み収容者の58名のお年寄り達を数名ずつベットに乗せ高さを一番高くして泥水から守ったということです。水が引き始めてから、備蓄の非常食を食べて救助を待ったが、施設前の道路が浸水しはしが壊れているので救出がなかなか来なく、市役所の救助依頼をしたがなかなか来れなく、29日の午後に徒歩とボートで消防職員数名が到着したが、途中の道路決壊場所に車両を置いての現場到着でした。」
あらためて萩市の地図でこの特養の位置を確認してみると、やはりかなりの山間地です。周辺には民家が少なく、自然環境はよさそうですが災害の危険と隣り合わせというのは・・・・・、同様の施設ではどこでも起きうる事態として身を引き締めておかねばなりませんね。
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