長く続いたデフレからの脱却を目指して大胆な規制緩和を実施すると政府は表明しています。まだ具体的な内容がわかりませんが、規制緩和の中には生活の利便性が増すものもあれば、場合によっては安心や安全に懸念が生じるものがあるかもしれません。その意味ではどのような規制が変えられようとしているのか、私達も注視していく必要があります。最近話題に上っているのが市販薬のネット販売です。薬局での対面販売でもほとんど薬剤師の説明を受けたことが無いという人も多い現状では、ネットだから危険だと言い切るのもできないでしょうし、一方で大量に服用したり、市販薬を加工して危険な成分のものにしたりするリスクを完全に排除することはできないでしょうから、さらなる自己責任のルールの明確化と、薬に関する正しい知識の啓発が必要です。パッケージや同封されている解説に書かれている内容も、もっとわかりやすくしないといけないと思います。
この写真は江戸川の右岸に設けられた防災用の緊急船着場です。耐震性も確保されており、首都圏で大規模な地震が発生した時には緊急物資の輸送に使われることを目的に設置されました。この施設は2011年3月に完成していますので、あの東日本大震災が発生したちょうどその時期に工事が進められていたのですね。首都圏にはこのような施設がいま着々と建設されています。江戸川は利根川、荒川とも繋がって大変長いサイクリングロードが形成されている(日本一長いそうです)、私もよく利用しているのですが、この河川敷や堤防の近辺にはコンビニもなければ自動販売機もありません。おそらく堤防近辺の土地は全て公有地なので、民間施設は建設できないのでしょう。こういうところこそ規制緩和をしていただき、堤防の上や近傍にコンビニができれば、AEDなども設置しておき、何かあった場合には役立てられるようにしておけばいいのになぁと思ったりします。
ところで、この船着場の解説が書かれている看板ですが、ちょっと気になる記述がありました(上写真)。「1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際「すべてのライフラインが切断されたときに、輸送体系で動いたのは、徒歩を除いては水運だけだった」と言われています。」と書かれています。引用とはいえ、何も「と言われています。」というような他人事のような書き方でなくてもいいんじゃないでしょうか。どうして「水運だけでした。」と言い切れないのでしょうねぇ・・・