10月29日(月)午後、晴れ渡る秋空のもと、茨城県立つくば特別支援学校の避難訓練が行われました。学校で震度6弱の揺れを伴う地震が発生したと想定し、校舎からグラウンドまで全校生徒、教職員が避難するという訓練です。同校は6年ほど前に地域の強い要望と期待を受けて設立された県立の小・中・高等学校の併設校です。つくばにあっても県南の広い地区から生徒・児童が通学しており、校舎はもちろん、学校の諸設備がとても先進的で、いろいろな意味で安全対策も進んでいる学校です。
それでも大規模災害の対応では混乱やトラブルを伴います。施設がいくら立派だからといって、災害時にも万全だとは言えません。一番大事なのはそこに暮らす「人」の対応力だということは、東日本大震災でもあちこちで実証されました。懸命に防災訓練に取り組む子供たちを見ていると、ここが特別な学校ではなく、どこにでもある普通の学校となって多くの人々が集まれる場所になればいいと思いました。
つくば特別支援学校の中庭は美しい
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1