前回に引き続き、防災に役立ちそうなネット情報を紹介します。前回は主にPCで活用できる情報でした。今回は携帯電話で利用できるものを中心に、よく利用されるものを見てみましょう。
YAHOO!の防災速報
まず、さまざまな自然災害に関わる異変を携帯電話に通知してくれるものに、YAHOO!の防災速報があります。これは無料で事前に登録した3か所(地点)までの地域について、気象警報や地震情報、津波予報、噴火警報などがその都度通知されます。それぞれの通知に閾値(通知するかどうかの境界値)が設定できますので大変便利です。先日の台風17号の際には、私のいる関東地方では一晩で数回の気象警報が通知されました。幸いにも住宅関係には被害は殆どありませんでしたが、通知のあったおかげで事前にベランダなど片付けておいたので、強風にも備えられました。
ウエザーニュース・タッチ
ウェザーニュースも民間気象情報会社のリーディングカンパニーとして、携帯端末でのコミュニケーションにも力を入れています。このアプリでは携帯電話の利用者が各々の地域で撮影したリアルタイムの天気情報を提供できるという強みを活かして、空間的に防災情報を共有するという仕組みが実現しています。
ゆれくる
緊急地震速報を任意の地域で任意の強度(震度)で設定でき、受信通知できるアプリです。通知音もいろいろ変えられるので、利用者の環境に合わせられて便利です。東日本大震災によって、にわかに周知された緊急地震速報ですが、次の大地震が起きた際には、より効果的に被害軽減に役立てられることが期待されます。
この他にもいろいろなアプリが日々開発されていますし、今後はもっと便利になっていくでしょう。ただ、これらの防災情報は、災害による被害を軽減することに役立つことは確かですが、最終的に情報を利用し、判断し、行動するのは利用者に任せられています。そのことを忘れて情報の提供者に全ての責任を転嫁することは望ましくないと私は考えます。リスクについては情報の責任を出すほうではなく、受け取り利用するほうにも求めていく社会に変えてゆかないと、多様な人々が多様なウェルネスを必要としている社会においては、本当に有用な情報が、必要としている人に届かなくなってしまう不自由な事態に陥る恐れがあります。
また、災害時に周囲の理解や支援が必要な人たち、災害時要援護者に、必要な情報が流れるためには、その人たちに特化した出し方、伝え方がもっと工夫されることが必要です。携帯端末は便利な道具ですが、視覚障害のある方々や聴覚障害のある方々には、まだまだ改善が必要です。先日、携帯端末のアプリの開発コンテストが行われ、小学生も!開発したものが出されたと報道されました。夢のある防災アプリの開発にも期待していきたいものです。
また、災害時に周囲の理解や支援が必要な人たち、災害時要援護者に、必要な情報が流れるためには、その人たちに特化した出し方、伝え方がもっと工夫されることが必要です。携帯端末は便利な道具ですが、視覚障害のある方々や聴覚障害のある方々には、まだまだ改善が必要です。先日、携帯端末のアプリの開発コンテストが行われ、小学生も!開発したものが出されたと報道されました。夢のある防災アプリの開発にも期待していきたいものです。