国土交通省が行った緊急の堤防点検で、首都圏を流れる荒川流域でも堤防の強度が十分でないことが分かったと報道されました(NHK,東京新聞など)。公式の報告書を見ていないので詳細はわかりませんが、報道によれば河川が増水した時に、堤防内に水が浸透して決壊する恐れがあるところがかなりあるとのこと。今年の九州北部の豪雨のように、これまで大丈夫だったところでも、いきなり崩壊することも考えられないわけではないということです。人口稠密地域を流れる河川であるだけに、安心して暮らすために早急な対策が望まれます。
このような地道な防災対策はとても大切なのですが、単なる防災目的だけの対策で実施されるとその効果はほとんど理解されずに終わってしまいます。社会のインフラ整備を通じて強化した堤防を活用したさまざまな社会活動に応用していくことで、100年の計となるような土木事業にしていくことが大切ですね。
ちなみに、これだけ自転車ブームなのに、堤防上には水の補給場所が非常に少ないです。トイレと併せてもっと整備してもらえないかと、サイクリストの一人としては期待します。堤防からスムーズに接続しているコンビニとか、出来ないものでしょうか。