現在は野田市になってしまいましたが、千葉県最北端にあった関宿町は、利根川と江戸川の分離される場所に位置する町として、かつては水運で発展していました。一方でたびたびの洪水で被害を受けていた地域でもあり、治水のための様々な施設が今も史跡として残されています。
これもある種のジオパークといえるでしょう。「棒出し」と呼ばれる杭を打ち込む仕組みなどは、当時の技術では大変な工事だったのではないかと先人の苦労が偲ばれます。
東日本大震災の被災地ではこれから新しい街づくりが進められていくわけですが、それぞれの街が「なぜそうなったのか」を、後世の人たちにわかり易く伝える工夫が望まれます。
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1