今年も猛暑がやってきました。連日のニュースで真夏日(日最高気温が30度以上)、猛暑日(日最高気温が35度以上)という言葉が飛び交っています。これは立派な災害の一種で、全国どこかで死者が発生し、特に高齢者や幼児が多いとなると、早急にきちんとした対策を取らねばなりません。これから秋にかけては、防災訓練などを地域で計画されているところも多いと思いますが、その場合でも暑さ対策は最重要課題にしていただきたいものです。安全や安心のための訓練が、生命にかかわるものになってしまっては本末転倒です。
消防庁が平成20年から熱中症による救急車搬送の調査を行っていますが、1昨年の平成22年が非常に暑い夏で、特に7月の梅雨明けから急激に温度が上がったため身体がついてゆけずにダウンした方が多かったことは記憶に新しいところです。消防長ではホームページで統計や対策について情報を発信しています。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
健康にかかわる問題ですので、厚生労働省からは職場の安全マニュアルが以下のHPから出されています。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/0906-1.html
また、文部科学省からは学校現場での熱中症対策について事故防止を徹底するよう、通達が出ています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1307567.htm
最近では冷凍庫で凍らせて首の周りに巻いて冷やすベルトなどもありますので、炎天下での作業やスポーツなどでは特に体調に配慮して、くれぐれも事故のないよう夏を乗り切りましょう。
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