坪川です。8日から大船渡に来ております。大船渡市立日頃市(ひころいち)中学校を会場に、地元の中学生による3日間映画作り体験という企画で、NTTドコモの方々と一緒に被災地でのドラマづくりに取り組みました。ポイントは最近普及の始まったタブレット型の端末を使って撮影し、PCで編集するところです。中学生では技術的に難しいところは、今回東京工業大学の大学院生がサポートしてくれました。
最初にタブレット端末の基本的な使い方をマスターした後は、まずドラマのシナリオを考えます。そのシナリオに沿った形でロケを行い、必要な映像を集めてきます。地域ならではの風景や、人の様子を撮影し、PCで編集、テロップを入れたり、さまざまなエフェクトをかけたりと、楽しい3日間でした。
さて、ドラマを作ることについては、我々がコンテストを行っている防災ラジオドラマも同様で、まずはどのようなシナリオを作るかという点が重要になります。音声だけであれば災害そのものも効果音などで編集し、シーンとして加えることもできますが、ビデオの場合はさすがにそれは難しいと思われます。ただ、災害そのものの厳しい事態は描けなくても、防災にまつわるさまざまな課題を浮き彫りにする描き方はできるはずです。そう考えると、近いうちに防災映画コンテストをやるのもいいのかもしれません。少なくとも協働によるモノづくりを通じて、防災を見直すきっかけになればいいのではないかと思います。
今回のWSの成果は近々、動画として公表される見込みです。お楽しみに。
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1