坪川です。前から気になっていたのですが、私たちの身の回りには非常に多くのアイコンと呼ばれるものが氾濫しています。例えば電化製品のマニュアルなどは、最初の数ページはアイコンの説明のオンパレードです。アイコンはそもそも「それを見ればくどくど説明しなくてもわかる」ためにデザインされたものなのに、アイコンの説明を丁寧に読まなければわからないというのでは、本末転倒ではないかと思うのですがいかがでしょう。
考えてみれば我々も、マップコンテストでマップに登録するためのたくさんのアイコンを用意しています。でもそのアイコンは一目見てわかるものでしょうか?緊急時に判断を誤るようなものになっていないか、考える必要がありそうです。
社会にあふれるアイコン。でもそれらの多くは責任回避のための一種の「合図」や「符牒」に見えないこともありません。ちゃんと表示しているから見てね、というメッセージがあるだけならまだしも、表示していたんだから見ていないほうが悪い、とまで言われてしまうと、ちょっとアイコンそれ自体が怖くなってしまいます。みなさんの身の回りにに意味不明のアイコンはありませんか?
つぼつぼのprofile
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1