坪川です。昨日は多くの方々にご参加いただき、無事第1回地域発防災ラジオドラマコンテストの表彰式&記念シンポジウムを開催することができました。遠方からお越しいただいた受賞者の皆さん、本当にありがとうございました。
さて、こうしている間も、九州では霧島の新燃岳が噴火活動を続けており、一方で日本海側では豪雪となって多数の方が被害に見舞われています。内閣府が1月21日にまとめた関係省庁会議で配布された資料によると、昨年11月からの雪による死者はすでに45名に達しており、そのうち65歳以上が27名(6割)になるそうです。多くの方が屋根の雪下ろしなどの除雪作業中の事故で亡くなったり、けがをしています。被災範囲は北海道から東北、北陸、近畿、中国地方にも及んでおり、今後も増えることが予想されます。雪はまさに白い悪魔といった形容詞がぴったりな災害です。
近年、雪の災害は暖冬が続いていたためあまり注目されていませんでしたが、2005年から2006年にかけての冬にも大きな被害が出ていました。この年は2月の末までに全国で130名を超す死者が発生しています。ドラマコンテストの表彰式にお越しいただいた福井市のちもり一座の皆さん、柏崎市北条コミュニティの皆さん、無事にご帰宅されたでしょうか。ちょっと心配です。
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1