坪川です。独立行政法人科学技術振興機構主催の「情報と社会」研究開発シンポジウムに参加しています。タイトルは「ユビキタス社会のガバナンス」。情報化社会のもたらす良い面と悪い面とを踏まえたうえで、アンビエントな社会に向かう道筋を議論しています。こう書くとなんだかさっぱりわかりませんね。実に「カタカナ語」の多い研究プロジェクトです。ざっと挙げると「アンビエント社会」、「ドメイン資源格差」、「モデルTLDチャーター」、「デジタル・デバイド」、「CDGマチュリティ・インデックス」、「ISPブロッキング」などという言葉が次々と飛び交います。これに加えてイニシャル略称が非常に多いので、さらにわかりにくくなります。WSIS、IGF、W3C、ICANN、ADC、GACとかどんどん出てきます。
いずれにせよアンビエントな社会がリスクの問題と不可分であることははっきりしているようで、特別講演の国立情報学研究所の東倉洋一教授のデジタル・エンハンスメント(情報環境における人間の能力強化)という話はリスクコントロールを考えるうえで象徴的でした。能力がうまく備えられれば、リスクは減少するはずなんですが、はたしてどうでしょう。
つぼつぼのprofile
国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1