坪川です。災害が起きると最近ではすぐに行政が情報発信するようになりました。主なところでは被災各市町村、都道府県、総務省消防庁、国土交通省、内閣府などです。
多くの場合PDFファイルがそれぞれのホームページにアップされますが、これが集めてみると情報の発信の仕方にいろいろな違いがあって興味深いものがあります。
10月20日に発生した奄美豪雨災害では、発災直後から次々と資料が更新され、11月9日現在で、内閣府は13報、国土交通省は18報、鹿児島県は52回目の報告が上がっています。最新版を公開すると前の資料を削除してしまうサイトもあれば、そのまま継続して上げ続けてくれるところもあります。できれば時系列に整理して変化がわかるような資料も公表していただけると、災害の経過がわかってよいのですが、無理でしょうかね。
今回の災害でもう一つ特徴的だったのは、ネットで配信されている情報の多くがテレビ系からのもので占められていたことです。民放各局がニュース番組のクリップをどんどんアップしています。新聞各紙のまとまった記事から比べると内容的には物足りませんが、速報性はこちらのほうがあるのかもしれません。
11日から現地に行って調査をしてきます。ハブには噛まれないよう注意して行ってまいります。
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国立研究開発法人 防災科学技術研究所
防災情報研究部門
所在地
茨城県つくば市天王台3-1