火災の発生を月別にみると大方の人の想像に難くなく、夏場は少なく冬場は多くなっていて、11月から2月までが件数が多く、3月以降になるとだいぶ下がってきます。調理という行為は一年を通して行われるにしても、寒い季節に長袖の着衣でうっかりコンロの操作などをしていると、思いがけず繊維に火が燃え移りますので、特に注意しておきたいところです。とりわけ高齢者の方で火を取り扱うことを日常的になさっている方が家族にいる場合には、周りでも気を配ってあげないといけないでしょう。もちろん防炎製品(エプロンやミトンなど)を使うことも効果的ではありますが、わざわざそういうものを準備するほどの慎重な方なら、火災事故など起きないような気がしないでもありませんね。 もし着ているものに火が移ったら、即座に脱ぎ捨てたり、水をかぶって火を消すなどの迅速な行動をとることが薦められていますが、これもまた動作が緩慢な高齢者にとってはなかなか難しい行動です。できれば平時からキッチンの火を扱うところは整理整頓し、このような事故の起こりにくい環境にしておくことが何より大事かもしれません。
台所は整理整頓が第一・・・・