大人によっては子どもから寄せられるこの種のメッセージを何となくうっとうしいと感じていたり、無関心だったり、子どもが何を言っているのだという目線で見ていたりと、様々ですが、子どもの視点は大人以上に厳しいものがあることを大人は肝に銘じなければなりません。例えばゴミの問題ですが、大人が平気でゴミを投げ捨てている場所を子供たちは非常に敏感に感じ取っていて、特に小学生や中学生のように自宅と学校、生活の場が接近している年代の子供たちには、精神面も含めてさまざまな影響を与えているものです。私たち大人は、ともすれば職場と自宅という2点間の往復だけで社会を見がちで、途中の地域の住環境や自宅周りの微妙な変化に鈍感なところがあります。子供はそのような大人には無関心なところもよく見ているものです。恥ずかしいのは大人がもっている妙なプライドが邪魔をして、子供の意見を素直な気持ちで聴けなくなっている、その眼鏡の曇りのほうにこそあると思います。
昨日は取手市立藤代小学校で、今日はつくば市立小野川小学校で、防災に関する集まりをお手伝いしました。この子供たちが現世代の大人以上に防災に必要な感覚を身につけて、地域を自分の手で守る主体に成長していくことを期待したいと思います。
取手市立藤代小学校では通学ルートごとのグループに分かれて、通学路にある危険なものや、万一の時の避難場所などを地図で確認しました。この地図をそれぞれの児童が家に持ち帰って、家族と防災について話し合うところから、災害リスクのコミュニケーションが始まります。