地震による強い揺れが原因となって建物の内装が落下したり、家具が転倒したりして怪我をされたり、場合によっては死亡したりする事故は相当発生しているはずですが、その詳細な実態はあまり報道されていません。東日本大震災では非常に高い津波で多くの方が流された事もあって、津波そのものに注目が集まってしまいました。18年前の阪神淡路大震災では多くの建物が倒壊し、市街地では延焼火災が発生したことをもう一度思い出して、1月17日を機会に今一度屋内安全を見直してみるのが大切だと思われます。昨今では建築技術の進歩で建物の耐震性が高まって来たため、建物は大丈夫でも中がひどい被害を受けたりするケースも増えているようです。外見上はなんでもない建物の中で、高齢者が人知れず亡くなっていたなどということも、現代ではいつ起きても不思議ではありません。
ネットで調べてみると、最近の地震でも家の中で積み上げた本(や雑誌など)が倒れてきて、これに埋もれて亡くなったケースが数件あるようです。共通しているのは死亡された方々がいずれも一人暮らしだったようで、社会的孤立が死亡事故に関わっていたのではないかと推察されます。たかが本と思っているととんでもない事故につながりかねません。
かく言う我々の研究室も、研究員の席はみな本や資料で囲まれています。本棚自体はしっかり固定はされていますが、中の本は何もしていないので、これからちょっと対策しようと思います。

私の席の状況もあまりよろしくありませぬ。何とかせねば・・・