坪川です。つくば市では5月6日の日中に猛烈な雷雨と竜巻が発生し、多数の家屋や住民に被害が出ました。中でもつくば市北条(ほうじょう)では人家の集中した地区が直撃され、中学生1名の命が失われました(上写真)。
友人の建築の専門家に尋ねたところ、建物が比較的新しいようなので
基礎と上物(建物)との緊結が強すぎて(最近は耐震性を高めるためにホールダウン金物を多用する住宅が多いようです)、基礎もろともひっぱり上げられたのではないかという話でした。いずれにせよ今後のきちんとした調査と検証が必要です。実際、屋根が吹き飛ばされて風が抜けた住宅は、基礎まで持っていかれてはいないようでした。
つくば市での被害は北条地区を終点として、約7キロから8キロほどの範囲に特に多くまとまっているようです。
電柱もたくさん倒壊しています(上写真)。基礎から引きちぎられるように筋がむき出しになっています。停電が続いていますが、火災などの二次災害が頻発しなかったことは不幸中の幸いだったかもしれません。いずれにせよ、被災者の皆さんに心からお見舞い申し上げます。
我々のチームでは、この災害に関する映像等の記録を集めています。地域での防災活動や市民啓発用に使わせていただきたいと思いますので、お持ちの方は是非情報をお寄せください。よろしくお願いします。
防災科研の水・土砂チームによるわかりやすくまとまった調査レポートはこちらにアップされていますので、ご覧ください。