最近はさまざまな雑誌に、私たち日本の社会の将来像に関する記事が増えてきました。それは社会保障と税の一体改革や消費税増税に関する議論に象徴されるように、漸く私たちの社会が自分たちの未来について本当に国民全体でイメージを共有する必要が出てきたことによると思います。
プレジデント社が1月に刊行した雑誌PRESIDENTに掲載した日本社会の未来図をコンパクトに整理してみて、これからの防災を考えるための未来のタイムラインを考える簡単な枠組みを作ってみました。21世紀が始まって既に11年が経過し、これから2050年に向かって私たちの社会はどのような事態に直面するでしょうか。社会の状態によって災害の影響も、回復の速さも、違ってくることは今回の震災を見ても明確です。私たちは東日本大震災という非常に息の長い復興が必要な災害に直面していると同時に、未来を見据えた大きなスケールの防災対策に取り組まなければなりません。この表の最右の欄に、災害が入るわけですが、どこでその災害に直面しても対応できるようにしておく視点が必要ですね。