地域にはさまざまな種類の防災資源があります。中には平常時には防災資源ではないものでも、有事にはとても役立つものもあります。それらは自治体が整備したものや住民の自主防災組織が整備したもの、さらには民間企業や個人が自発的に整備したものもあります。これらがあまり実践的に調整されて地域に整備されていないというのが、私たちの社会の現状ではないかと思います。それぞれの主体は確かに自分の務めを果たしてはいるのですが、バラバラで活動しているために、同じような資源が重なっていたり、偏っていたりしています。これをうまく組み合わせて実践的な防災力を高めるためには、まずその現状を認識し、いざというときの対応シナリオを考えておくようなコーディネートの力が必要があります。防災マップや防災ラジオドラマはそのためのツールとして提案しています。
このブログの左側欄に「防災トマソン」という写真日記を載せていますが、これは私たちの周りにあるさまざまな防災資源について、行き会ったところでメモ的に写真を撮ったものです。このような資源を皆さんで是非発見して、その役割を考え、できればシナリオにできるまで話し合うところから防災活動を始めていただきたいと思います。マニュアル作りは後でもできます。では、皆様よいお年をお迎えください。
街頭消火器:流山市内にて