写真はわだつみ苑の建物です。川のそばですが川からの水というよりも、この地区全体が2メートルを超す一面の水で覆われ、あっという間に入所者が水に浸かり、2名の方が亡くなるという悲劇が起きました。
建物は構造的には大きな変形もなく、ちゃんと建っていますので、もし2階があれば犠牲者を出さずにすんだのかもしれません。認知症の高齢者グループホームとしては、転倒や打撲など日常事故による危険を減らすためには、目が行き届きやすい平屋建てであるほうが望ましいわけですが、水害のことを考えると一角にロフトでもあれば救い出せたかもしれません。このように種類の違うリスクを一緒に考えて、効果的な減災に結び付けていく発想が必要だと、毎度のことながら痛感しております。